セピア色の世界・写真展

平成26年1月25日〜2月下旬 


 
  本間美術館(旧本間家別荘)「清遠閣」・「鶴舞園」は文化10年(1813)本間家四代光道が冬期失業対策事業として築造しました。北前船で運ばれた佐渡の赤玉石、伊予の青石、北海道神居古潭の清浄石などを配し、今尚200年以上の優美な景観を楽しむ事ができます。
 江戸時代は、荘内藩主酒井侯の領内巡視の際のお休み処、明治・大正・昭和と酒田の迎賓館として利用され、たくさんの名士の方々をお迎えしてきました。
 昭和22年、戦後の荒廃した人々の心を励ますため私立の美術館として開館、様々な企画展を行い今日に至ります。
 江戸時代の格調高い建物の中で、国・県指定文化財の素晴らしい工芸品や絵画などの美術品を、ケースもなく間近に楽しむ事ができる事から「お座敷美術館」と言われました。地域の芸術文化向上と美術の振興に貢献し、地方美術館の先駆けとして歩んできた歴史を写真でご紹介します。
 

 
     
 清遠閣(迎賓館時代)設え    鶴舞園    ヘレンケラー

 
 昭和23年、戦後の混乱する暮らしの中、人々の心を和らげようとお雛様を飾りました。とても喜ばれ、露店が出店するほど賑わったといわれます。以後毎年飾られ、「日本海ひな街道」のイベントが行われるきっかけとなりました。
 児童画展、高校美術展、市民美術展も開催され、昭和57年に市民文化センターが開設するまで続けられています。
 昭和27年からは入学前の子供達による三輪車大会(清水屋デパート主催)が5月5日子供の日に毎年行われました。昭和41年に新館ができるまで、パン食い競争、粘土遊び、ミニ動物園など千人を超える親子連れで賑わったそうです。後に日和山公園に場所が移り、現在も開催されています。
 昭和26年に各流派の合同茶会が開催、現在では茶道具の展覧会の際にお茶会が行われ、「清遠閣のお茶」として親しまれています。
 
 
   
 児童画展    三輪車大会    お茶会


  昭和22年からスタートした赤い花共同募金に賛同し、毎年11月末日には歳末たすけあい美術品入札会と言う募金活動が昭和55年まで続けられました。こういった功績が認められ、昨年、山形県で最も権威ある賞、齋藤茂吉文化賞を受賞致しました。地域の人々と共に歩みを続けています。江戸時代からの歴史と文化に触れて頂き、すばらしい芸術・美術にふれることのできる喜びを感じて頂けたらと思います。
 酒田の町の昔の風景と共にお楽しみ下さい。
 
 国指定名勝庭園「鶴舞園」の四季

 
     
 
 




 
 
 四季折々の山海の幸が豊富で「食の都庄内」と言われます。
 おいしい食をお食事処やレストランでご満喫下さい。「ゆったりのんびり」心と体をリフレッシュする旅をご提案します。
 


 「ふるさとの味覚」

  :鱈、だだみ(鱈の白子)の天ぷら、どんがら汁、ヤリイカ、
    そい、平目、あんこうやカニの鍋料理、干し柿、ラフランス 
                            etc...
  
  
:桜マス 鯛 孟宗汁 月山竹 山菜の天ぷら(山の恵み) イチゴ
                            etc...



 御来邸をお待ち申し上げます。
 



次回展示のご案内


本間家のおひなさま

2月22日〜4月初旬

 
 高さ2m、幅1.5間の雛壇に古今雛、相生様(百歳雛)、おぜんじ様(火の神様)など、ケースには小さな筆と墨が入った硯箱、小さな櫛や剃刀のお化粧道具など、実物そっくりな雛道具を飾ります。お布団やきれいな刺しゅう入りのお着物は5年ぶりのお披露目です。
 別館「お店」では、手のひらサイズのおひな様、荘内押絵のお雛菓子などこの時期ならではの春らしいアイテムを取り揃えております。是非この機会にご来邸下さい。
 「酒田雛街道」―湊・酒田の雛めぐり―のイベントを開催。北前船の悠久の文化を感じながらお雛見を楽しみませんか。観光施設はもちろん、商店街でのお雛様、お食事処やレストランでの美味しい山海の幸と雛菓子スイーツ、笹巻き作りなどのいろいろな体験。
 ゆったりのんびり酒田の町ですてきな春を探して下さい。