ガラス写真展
令和3年11月5日(金)〜12月中旬
本間美術館(旧本間家別荘)「清遠閣」・「鶴舞園」は本間家四代光道が文化10年(1813)、荘内藩主領内巡見の際のお休み処として築造した建物と庭園です。北前船で運ばれた佐渡の赤玉石、伊予の青石、北海道神居古潭の清浄石などを配し、200年を経た今でも四季折々の優美な景観を楽しむことが出来ます。
明治以降は酒田の迎賓館として、昭和天皇(東宮殿下時代)をはじめ皇室の方々、大切なお客様をお迎えしてきました。
清遠閣(迎賓館時代)
清遠閣・鶴舞園
ヘレン・ケラー
本間家が宮内省より許可を得て作成した「駐光帖」には、大正14年(1925)10月14日、昭和天皇(東宮殿下時代)が酒田を訪れた際に撮影されたガラス乾板写真が収められています。日和山公園や光丘文庫、山居倉庫などをご覧になる殿下のお姿や、御泊所であった本間家別荘(現:本間美術館)設え等、当時の様子を知ることができる貴重な資料の一つです。
奉迎門(酒田駅前)
清遠閣入口
本間家では調度品を出したりと、家族総出でお迎えの準備をしたそうです。またお客様がお泊りになる時、当主は何事もないように寝ずの番をしたとも伝わります。帰られた後には“お後拝見”としてお部屋の様子(設え)等を一般公開していました。本展では、ご皇室より御礼にと頂いた品々や、酒田行啓の様子を撮影したガラス写真(パネル)を展示いたします。皆様のご来邸を心よりお待ち申し上げます。
調度品
酒田駅にて
お後拝見