平成30年4月14日(土)〜6月初旬 |
端午の節句と刀装具 |
旗指物 |
元服用飾鎧と鷹の羽屏風 |
<端午の節句>中国から伝わる古い風習で、奈良・平安時代に宮廷で行われていた行事でした。江戸時代、徳川幕府の泰平の世の中になると、祝日として五節句が定められ、四季の行事を楽しむようになります。武家社会では、武具や武者人形、歌舞伎や能などの主人公の人形を飾り、町人は武家にならい鍾馗様や武者絵・鯉の瀧昇りなどを描いた幅広い旗を飾りました。後に、小ぶりの武具や幟旗をまとめた一つの枠に飾ることが流行していったようです。そして、今日のような外飾りの鯉幟が盛んになっていきます。 本間家は商人ですが、藩の財政再建、砂防林の植林など様々な事業の功績により、名字帯刀を許され、武士の身分を頂いていました。端午の節句飾りも元服用飾鎧・旗指物・鷹の羽屏風で、江戸時代からの床飾りの趣を今に伝えています。 |
江戸時代、登城の際に武士の装いが必要となり、鎧や刀などを用意しなければなりませんでした。現在では、儀式用に使用された鎧のほか、拵(こしらえ)・鐔(つば)などの刀装具も併せて飾り、子供のたくましい成長を願います。 三代光丘所用の刀の拵なども公開しています。 酒田は北前船の海運と最上川の舟運とで栄えた湊町。節句飾りの中にも紅花染めなどがあり、酒田独自の悠久の文化を見ることができます。また、「紅葉鹿図鐔」「帰農図鐔」「白鳥図鐔」など自然風土が表現された金工細工の技もご覧頂けます。 勇壮で雅な節句飾りと刀装具、伝来する歴史物語をお楽しみ下さい。 |
竪矧黒塗五枚胴具足 |
展示品の一例 | ||
朱塗本間家紋脇指拵 | 五輪透鐔と帰農図鐔 | 五月人形 |
400有余年の歴史ある酒田祭 |
日枝神社大祭図 明治25年(1892) |
大正時代の神宿(とや) |
平成15年修復 亀笠鉾が復元され酒田祭りに参加 |
平成29年 酒田祭り 山鉾 |
<次回展覧会のご案内> 「伝来の茶道具〜その魅力と物語〜」 6月初旬〜7月中旬
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