本 間 焼 展

平成30年1月27日〜2月21日





 昭和35年、本間美術館の庭園の片隅に小さな窯を造り「お庭焼」として楽焼「本間焼」が誕生しました。その当時の館長本間祐介氏と陶芸家池田退輔氏は「長次郎」や「のんこう」といった名品に魅了され、独自の作品を造り上げています。

本間焼 池田退輔氏の作品は広く世に知られ、陶工百人の中でも注目される一人に数えられるまでになりました。


 自分で窯を造り、3・4回使うと造り直し、薪とコークス、木炭を使い焼いていきます。窯に茶碗を1ケずつ入れ、3〜5分焼いて取り出し、冷めないうちにまた窯に入れ、それを2・3回繰り返します。退輔氏の作品には8回も繰り返したものもあります。
 赤楽は800度まで黒楽は1,200度まで温度を上げ焼き上げます。釉薬が融ける程度まで焼き上げることで、釉薬と焼き加減により模様が出てきます。こうして丹念に造り上げた楽焼、本間焼の選りすぐりの逸品をお楽しみ下さい。

 


 四角い素焼きのお皿に、本間美術館を訪れた市川左団次、奥村土牛、西沢笛畝などの著名な方々が絵や詩を描いた絵皿も公開しています。


 
 本間美術館「清遠閣」の喫茶室では、国指定名勝庭園「鶴舞園」を愛でながら本間焼のお茶碗とお皿で抹茶と和菓子を楽しめます。ゆったりとした時をお過ごし下さい。





本間美術館本館「清遠閣」・庭園「鶴舞園」の冬景色

 文化10年(1813)、本間光道(4代)が船の出入りの途絶える冬期間、丁持(ちょうもち;港湾労働者)の失業対策事業として造営しました。
 庭園「鶴舞園」は、国の名勝庭園に指定され、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも2つ星をいただいております。鳥海山を借景とした池泉回遊式庭園で、北前船で運ばれた佐渡の赤玉石や伊予の青石、北海道神居古潭(かむいこたん)石など、日本各地の銘石が配されています。春日燈籠や雪見燈籠のほか自然石を組み立てたものなど、様々な種類の燈籠や、石で滝の流れを表現している枯滝の石組などの趣深い景色が広がっています。
 白銀に輝く、又は水墨画のような風景をお楽しみ頂き、凛とした空間をご体感下さい。






  四季折々の美味しい山海の幸が豊富で「食の都庄内」と言われるほどです。
 「ゆったりのんびり」心と体をリフレッシュさせ、お食事処やレストランでご満喫下さい。
 

 「ふるさとの味覚」

   鱈、どんがら汁、だだみ(鱈の白子)の天ぷら、ヤリイカ、そい、平目、
       あんこうやカニの鍋料理、干し柿、ラフランス etc...


   :桜マス 鯛 孟宗汁 月山竹 山菜の天ぷら(山の恵み) イチゴ etc...


 ご来邸をお待ち申し上げます。
 





 
<お 知 ら せ>

 今年、本間家旧本邸は築250年になります。NHK大河ドラマ「西郷どん」、明治維新150年の年。激動の時代、荘内藩を支援してきた史実などについても紐解きます。より趣向を凝らした内容で企画しています。邸内で心豊かな時をお過ごし下さい。