「伝来の茶道具〜その魅力と物語〜」
平成30年6月5日〜7月11日
初代原光が元禄2年(1689)「新潟屋」を開業し、330年余。商いを堅実に継承発展させると共に、黒松の植林事業、公共・水利、救済事業、荘内藩・米沢藩の財政支援、神社・仏閣への寄進など様々な事業に力を注ぎ、地域貢献に努めて参りました。
 明和5年三代光丘は荘内藩主酒井家の依頼で幕府の巡見使宿舎を新築し酒井家に献上しました。文化10年(1813)四代光道は冬期失業対策事業として別荘「清遠閣」・庭園「鶴舞園」(現・本間美術館)を築造しました。江戸時代は荘内藩主酒井侯領内巡視の際のお休み処、明治・大正・昭和と「酒田の迎賓館」として利用されました。様々な功績により拝領した品、文人墨客、名士など客人をもてなすため使われた茶道具の数々、その茶道具にまつわる歴史物語と共にご覧下さい。昭和23年 ヘレンケラーが訪れた折にも茶会でおもてなししたと伝えられます。



小堀遠州作花筒
銘「浮玉」


旦入作 赤楽水指


三島手茶碗
昭和26年から本間美術館に於いて、各流派の合同茶会が毎年開催され「清遠閣のお茶」として親しまれています。
 釜、水指、茶碗や林檎・千鳥・獅子のかわいらしい形の香合などを一堂に展覧します。中でも淡青と青緑の釉色の美しい砧青磁千鳥香炉は山形県の指定文化財です。茶道具ならではのおもてなしの美もお楽しみ下さい。


南京瑠璃獅子香合


楽焼林檎形香合


花藤四郎瀬戸大海茶入


砧青磁千鳥香炉
 
 <北前船の寄港地として日本遺産に認定>
 最初は借りた船で、四代光道の時代には自前の船で商いをし、多いときは七隻の北前船で商売をしていたと伝えられます。本間家旧本邸の木材や庭石も北前船によるものです。
 伊万里焼、九谷焼の懐石道具の文皿、瀬戸、萩、などの茶道具北前船での交易の深さを築250年になる邸内で体感して頂けましたら幸いです。この悠久のロマンをお楽しみに!

 この機会に皆様お誘いの上、心豊かな時をおすごし下さい。ご来邸お待ち申し上げます。




 


お食事処やレストランで庄内の山海の幸をご賞味下さい。
 

          :桜マス 鯛 孟宗汁 月山竹 山菜の天ぷら(山の恵み) イチゴ
                             etc...


      :天然岩牡蠣 鮑のステーキ 口細カレイ のどぐろ 鮎 
                  だだちゃ豆 メロン
  etc...

 ご来邸をお待ち申し上げます。










<次回展覧会のご案内>

明治維新150年特別企画
「戊辰史料展―戊辰戦争で使われた品々―」7月13日〜9月初旬


 慶応4年(1868)鳥羽・伏見の戦いを契機に始まり翌年北海道函館で降伏するまで続いた戊辰戦争。幕末から明治にかけての激動の時代、使われた道具や絵図、古文書などから歴史を紐解きます。戦後処理で西郷は荘内藩に対し寛大でした。西郷隆盛より頂戴した花筒や書なども公開します。
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期間限定で三館連携企画を開催します。
「庄内でめぐる幕末・明治」
・致道博物館(鶴岡)「明治維新150年西郷隆盛と庄内」7月28日〜9月5日
・本間美術館(酒田)「激動の時代―西郷隆盛と志士たち」7月27日〜9月25日
・本間家旧本邸(酒田)上記の通り
限定販売
販売期間 7月1日〜8月31日
販売価格 1,700円(通常2,300円)販売枚数 500枚限定
有効期間 7月28日〜9月5日 販売窓口:各館受付
問合わせ 致道博物館 TEL  0235(22)1199
     本間美術館    0234(24)4311
     本間家旧本邸   0234(22)3562
皆様のご来邸心よりお待ち申し上げます。