開邸35周年記念特別企画展 第一部


もてなしの器 〜その楽しみ〜

平成29年6月8日(木)〜7月中旬


 本間家旧本邸は明和5年(1768)三代光丘が幕府の巡見使宿舎として建造し、荘内藩主酒井家に献上、その後拝領した建物です。昭和20年春まで商家造りの方を本邸として使用しました。戦争中は「暁部隊」が置かれ軍隊に接収。昭和24年から51年まで公民館として利用、上座敷では結婚式が行われ、ピアノの発表会、習字の展覧会なども開催、文化センターができるまで利用されました。
 昭和57年、観光キャンペーンに伴い、県・市からの要望により開館、今年35周年を迎えます。今日では、小中学校の総合学習の場でも利用されています。特別企画展を二部構成で行いますので、この機会にご覧下さい。





児童合唱団


結婚式


習字の展覧会


 本間美術館本館「清遠閣」と庭園「鶴舞園」は、別荘として文化10年(1813)に四代光道が築造しました。冬、港で働く人々の冬期失業対策としての役割も果たしています。江戸時代は、荘内藩主酒井侯の領内巡視の際のお休み処、明治・大正・昭和と「酒田の迎賓館」として使われました。昭和天皇(東宮時代)をはじめ、各宮様がご来臨され、たくさんの貴賓・名士をお迎えしてきました。昭和22年、戦後の人々の心を励ますため、全国に先駆け私立の美術館として開館し、芸術・文化の向上と発展に努め、今年開館70周年になります。







 元禄2年(1689)初代原光が「新潟屋」を開業、商いを堅実に継承発展させ、水利・公共事業、荘内藩・米沢藩などへの献金、飛砂の害から人々を救うため黒松の植林など、様々な事業に力を注ぎ、商いで得た利益を人々のために使いました。「町と共に歩む」を理念として、歩みを進めてきています。



本町通り(「酒田十景」より) 日和山眺望(「酒田十景」より) 松林(明治41年)



 酒田は、最上川の舟運と北前船の海運で栄えた湊町です。米や紅花を上方に運び、帰り船には様々な物資や文化を運んできました。五代光暉以降、多い時には7隻の船で商いをしました。伊万里、九谷などの器からも交流の広さが窺われます。
 この度、北前船の寄港地として日本遺産に認定されたことも実感して頂けます。





梨子地松蒔絵
八角食籠


竹籠「亀甲八雲」
飯塚鳳斉作


三島手茶碗
 


文茄茶入
 


古九谷色絵
葡萄飛鳳文皿



 これらの器は様々な功績に基づき頂戴した御礼の品やお土産の品、又は、その時々に客人をもてなすため準備された調度品です。
 来年明治維新150年、NHK大河ドラマ「西郷どん」に合わせ、庄内で起きた大きな出来事「天保お国替え事件」「戊辰戦争」に関することにも触れ展示しております。これらの器は、先人の志や英知そのもののようにも見えます。この歴史物語と共に雅な器をお楽しみ下さい。

 これからもこの歴史と文化を大切に、未来の子供たちにプレゼントし、昔・現在・未来の架け橋の役割を果たせますように努めて参ります。



四季折々の山海の幸が豊富で「食の都 庄内」と言われるほどです。
「ゆったりのんびり」心と体をリフレッシュさせ、おいしい食をお食事処やレストランでご満喫下さい!



「ふるさとの味覚」


:桜マス 鯛 孟宗汁 月山竹 山菜の天ぷら(山の恵み) イチゴ  etc...


:天然岩ガキ 鮑のステーキ 口細ガレイ のどぐろ 鮎 だだちゃ豆 メロン etc...

素敵なお土産をお持ち帰りください。