漆器展

令和2年6月3日(水) 〜 7月中旬


 初代原光が元禄2年(1689)に「新潟屋」を開業してから330年余、商いを堅実に継承・発展させ、黒松の植林事業や公共・水利・救済事業、神社・仏閣への寄進など、地域貢献に努めてきました。
 三代光丘は、明和5年(1768)に幕府の巡見使宿舎として本間家旧本邸を築造し、庄内藩主酒井家に献上しました。その後拝領となってからは住まいとして使用し、戦後の混乱期の中、昭和24年から同51年までは酒田市の公民館として利用されました。

 今回展示する漆器は、本間家が行ってきた様々な事業への御礼にと頂いた品や、お客様をもてなすために用意された食器や調度品などです。

  


堆朱二段重ね提重


打込堆朱鶴丸絵広蓋


黒塗螺鈿
楼閣山水食籠


松竹梅蒔絵肴盆


《若松蒔絵貝桶》
  










お雛祭りの時に飾られる
貝桶・貝合わせ

 黒漆地に金の蒔絵が施された若松蒔絵貝桶を展示します。貝合わせは、平安時代から続く公家の遊戯で、対となる組み合わせの蛤貝を探します。
 江戸時代には、大名家のご息女がお輿入れをする際の嫁入り道具として用意されました。対となる貝殻としか組み合わない、夫婦和合の象徴とされたようです。婚家へ向かう花嫁行列では、貝桶が先頭で大切に運ばれ、無事到着すると、貝桶を引き渡す儀式「貝桶渡し」が行われました。

 
 美しい螺鈿や蒔絵が施された品々から、大切に受け継がれてきた巧みな技と雅びな世界をご満喫下さい。皆様のご来邸を心よりお待ち申し上げます。