本間家に伝わる
雛物語とおひなさま






2月28日(金) 〜 4月上旬

 

古今雛と犬筥





母なる川最上川と日本海が出会う町「酒田」
 酒田は、最上川の舟運と北前船の海運で栄えた湊町です。湊は、北前船の帆柱が林のように見える位にぎわったと伝えられます。
 山形県の特産物の紅花や青苧(あおそ)が、川舟で最上川を下り酒田湊に、北前船に積み換え米などと共にたくさんの物が大阪方面に運ばれ、その帰り船で様々な物資や文化が運ばれてきました。その中に、丹精込めて育てられた紅花が製品となった反物や雛人形などがあります。商人達はそれらを求め、県内には今でもおひな様やお人形が大切にされています。
 県内では4月3日の旧暦にひな祭りが行われ、市松人形、木目込人形など全てのお人形を飾る風習があります。この悠久の文化に思いを寄せ、お雛見にお出かけ下さい。




日和山眺望(「酒田十景」より)


復元北前船「みちのく丸」

 本間家のお雛様は、江戸時代に北前船で運ばれたもの、婚礼道具として頂いたもの、御土産や御礼に頂戴したものと、来歴も時代もさまざまです。京雛や江戸雛もあります。


雛壇


相生様(百歳雛)


犬筥


 戦前までは高さ2m、幅3間の雛壇に、お雛様・箪笥や御膳などの雛道具、行列人形・からくり人形など全てのお人形、ごちそうやお菓子、ふきのとうなどをお供えしていました。しかし、戦争で40数年飾ることができず、昭和57年に再び蔵から出し飾った時、雛壇は供出され半分になりました。
 そこで現在は、幅1.5間の雛壇にお雛様・相生様・おぜんじ様などのお人形、ケースには実物そっくりに蒔絵が施された小さなお白粉入れ、目の粗い・細かいくしのお化粧道具や、筆・墨の入った硯箱などの雛道具を飾っています。お布団や綺麗な刺繍入りの着物もぜひご覧下さい。飾りきれない市松人形・外国人形などのお人形は紅葉の美しい秋、重陽の節句「後の雛」に合わせて公開します。
 本間家ならではの雛物語と共にお楽しみ下さい。




貝合せ

御歯黒道具御化粧道具

台火鉢
双六
将棋




硯箱・料紙箱


お布団


着物 赤・白


 ひな祭はベスト1、トップ1ではなくオンリー1の世界です。どれも比べようがない、大切にされてきたおひな様です。お話はできないけれど、私たちに何かを伝え、心を豊かにしてくださいます。元号が「令和」となって初のおひなさま展、より華やかな邸内で素敵なひとときをお過ごし下さい。皆様のご来邸を心よりお待ち申し上げます。


「昔あったけど…」と昔物語になりつつあるものを復活させてきました


牡丹の飾り菓子


庄内押絵雛菓子


お雛様膳

 牡丹のお菓子は、鶴岡の「住吉屋」さんで作られる飾り菓子。 昔はおひな祭りや端午の節句、酒田祭などいろいろなお祭に飾られていました。
 その他の各お店のお菓子をパネルでご案内しています。 「百聞は一見にしかず」見事な菓子職人の技もお楽しみ下さい。

 庄内押し絵のお雛菓子も復活しました。 これも江戸時代からある押し絵の文化です。山海の幸を盛り込み、五穀豊穣を願い、山形ならではのサクランボもあります。 お土産、初節句のお祝いにご利用下さい。

 昔おひな様にお供えしていたお膳をアレンジし「お雛様膳」をお食事処の伊豆菊さんに 作って頂いています。その後、お雛膳、レストランでの雛ランチなど、庄内の山海の幸を楽しめるようになりました。是非この時期ならでは のおいしい食をご賞味ください。



 本間家ならではの雛物語はもちろんのこと、築250年の邸内の見どころもご案内させて頂きます。ゆっくりお時間をご準備頂き、ゆったりのんびり雅な世界をお楽しみ下さい。

 皆様と素敵なひいなの縁(えにし)となりますよう・・・





 酒田雛街道が開催され24年、各施設はもちろん、商店街でもお雛様、愛らしいお人形を飾り、酒田の町はお雛様一色になります。
 雛屏風は金の屏風でなく絵が描かれている絵屏風がほとんどで、文化の豊かさを感じて頂けます。お雛様のお顔やお着物、雛道具など、それぞれみな異なり、私たちに何かを語りかけているようにも見えます。
 酒田雛街道20周年を記念し発行された『受け継がれる心、広がりゆく雛の世界』には酒田に伝わる様々なお雛様やお人形、お雛見の楽しみ方などが掲載されています。
 すてきな春を見つけ、心豊かな時をお過ごし下さい。