時代を語るセピア色の世界

平成29年1月28日(土)〜2月21日(火)
 本間美術館(旧本間家別荘)「清遠閣」・「鶴舞園」は、文化10年(1813)本間家四代光道が冬期失業対策事業として築造しました。北前船で運ばれた佐渡の赤玉石、伊予の青石、北海道神居古潭の清浄石などを配し、200年を経た今でも四季折々の優美な景観を楽しむことが出来ます。
 江戸時代は、荘内藩主酒井侯の領内巡視の際のお休み処、明治・大正・昭和と酒田の迎賓館として利用され、たくさんの名士の方々をお迎えしてきています。




清遠閣(迎賓館時代)

清遠閣・鶴舞園

ヘレン・ケラー



 昭和22年、戦後の人々の心を励ますため、私立の美術館として開館。様々な企画展、イベントを行い、来年で70周年になります。格調高い建物で茶碗や花器などの陶器、小卓や料紙箱などの漆器、絵画などの素晴らしい美術品をケースもなく間近に楽しむことが出来ることから「お座敷美術館」とも言われました。地域の芸術・文化の発展と向上に貢献し、地方美術館の先駆けとして歩んできました。
 人々の心を和らげようとお雛様を飾り、露店が出るほどとても賑わったと言われます。以後毎年続けられ、「酒田雛街道」のイベントが開催されるきっかけになりました。昨年20周年の記念にお雛様の本が発売、様々な事を本で楽しむことが出来ます。
 児童画展、高校美術展、市民美術展も開催、市民文化センターが開設するまで続けられています。さらに、清水屋デパート主催で入学前の子どもたちによる三輪車大会が行われました。現在でも、5月5日の子供の日に日和山公園に場所を移し行われています。各流派による合同茶会が開催され「清遠閣のお茶」として親しまれています。現在でもお茶会は行われています。




屏風展

児童画展

三輪車大会

お茶会



 本間家旧本邸は、明和5年(1768)に本間家三代光丘が幕府巡見使の宿舎として新築し、荘内藩主酒井侯に献上。その後拝領し、昭和20年春まで住まいとしていました。昭和24年から51年まで公民館として利用され、市からの強い要望で昭和57年から名所旧跡の1つとして公開しています。今出来ること、今しなければならないことを着実に実行し「町と共に歩む」という理念のもと歴史を紡いでいます。



書道展

カクテル講習会

児童合唱団

結婚式



 東京タワー、新幹線開通、ベビーブーム、集団就職、だっこちゃんや鉄腕アトム、シャボン玉、ホリデーなどの大流行。そんな昭和38年から40年の頃の酒田の町の写真も公開します。
 大鵬・柏戸全盛期、最上川の渡し船、バナナの叩き売り、デパートでのファッションショーなど、「昔あったけど・・・」と昔物語になりつつあるものを思い出し、様々な話題に花を咲かせて頂けたらと思います。懐かしいあのころへ、時間旅行に出かけてみませんか。ご案内します。




最上川の渡し船

デパートのファッションショー

柏戸土俵入り

バナナの叩き売り







 


四季折々の山海の幸が豊富で「食の都 庄内」と言われるほどです。
おいしい食をお楽しみいただき「ゆっくりのんびりの旅」をご提案いたします。  


「ふるさとの味覚」 :鱈 だだみ(鱈の白子)の天ぷら どんがら汁 ヤリイカ そい ヒラメ
 アンコウやカニの鍋料理 干し柿 ラフランス  etc...


:桜マス 鯛 孟宗汁 月山竹 山菜の天ぷら(山の恵み) イチゴ etc...



 素敵なお土産をお持ち帰りください。






次回展のご案内

本間家のおひなさま

  

2月24日(金)〜4月初旬


    
 お雛様展を開催し35年。高さ2m、幅1.5間の雛壇に古今雛、相生様(百歳雛)、おぜんじ様(火の神様)などのお人形、ケースには碁・双六・将棋などのお遊び道具、小さな筆・墨・水注ぎが入った硯箱など見事な蒔絵が施された雛道具も一堂に飾ります。久しぶりに飾る品もありますよ。子供の健やかな成長を願うお雛様、それぞれの意味と当家ならではの雛物語と共にお楽しみ下さい。
 別館「お店」では、江戸時代より受け継がれる「荘内押し絵のお雛菓子」や手の平サイズのお雛様など、季節限定のアイテムを取り揃えています。
 21回目の「酒田雛街道」のイベントも開催。各施設や商店街の雛巡り、伝統の雛菓子、レストランやお食事処での山海の幸をご賞味頂き、ゆったりのんびり、すてきな春を探して下さい。
 皆様お誘いの上、ご来邸をお待ち申し上げます。