平成28年4月8日(金)〜6月2日(木)

端午の節句と刀装具






旗指物


鷹の羽屏風

 
 本間家は商人ですが、藩の財政再建、砂防林の植林など様々な事業の功績により、名字帯刀を許され、武士の身分を頂いております。
 端午の節句飾りにおきましても、昔から旗指物・鷹の羽屏風・元服用飾鎧で、江戸時代から昭和初期までの床飾りの趣を今に伝えています。
 江戸時代、登城の際に武士の装いが必要となり、鎧や刀などを用意しなければなりませんでした。現在では、儀式用に使用された鎧のほか、拵(こしらえ)・鐔(つば)などの刀装具も併せて飾り、お祭りしています。
 中には、三代光丘所用の刀の拵や、本間美術館の「清遠閣」「鶴舞園」を築造した四代光道所用の鎧があります。
 酒田は北前船の海運と最上川の舟運とで栄えた湊町。節句飾りの中にも紅花染めの拵などがあり、この町ならではの悠久の文化を見ることができます。漆塗りや金工細工など、職人の巧みな技も併せてお楽しみ下さい。


素懸紺糸威五枚胴具足


展示品の一例
騎馬武者 刀鐔 朱塗本間家紋脇指拵







400有余年の歴史ある酒田祭
 酒田祭は慶長14年(1609)に始まったと伝えられ、400有余年、毎年欠かさずに行われてきました。5月15日「神宿(とや)開き」が行われ、19日の宵祭、20日の本祭りは山車行列で賑わい、多彩なイベントが開催されます。
 三代当主光丘は明和二年(1765)祭りを盛大にすることで酒田の町を繁盛させようと、京都の人形師に「亀笠鉾」を造らせました。その後、町の商人や町々で山車を作り競い合い、活気ある祭りとなりました。諸国から見物客が集まり、酒田湊は北前船の帆柱が林の様に見える程に賑わったと伝えられています。当時から、光丘は観光というものを考えていたようです。

日枝神社大祭図 明治25年(1892)

 「亀笠鉾」は、笠をつけると5mもの高さになり、亀の背中にはおめでたい品々、鯛・宝珠・米俵・珊瑚・鹿などの宝物が乗っています。戦前までは山車行列の祭りでした。神宿には様々な山車の人形が飾られ、祭りの前日に準備、祭の当日に町中をひいてまわります。
 この「亀笠鉾」は、昭和62年から酒田市総合文化センターに展示されていました。平成13年に酒田市指定有形文化財に指定の上、2年をかけて京都で修復され、平成15年に再び酒田祭の行列に参加、皆様によろこばれました。
 現在は山居倉庫「夢の倶楽」で楽しまれています。昔の山車を復活させようと趣向を凝らした約50基もの山車の行列、今年はどんな山車が通りを練り歩くのでしょうか。

平成15年修復 亀笠鉾が復元され酒田祭りに参加

平成21年 酒田祭り

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東京ディズニーシー15周年をお祝いするイベント
「スペシャルパレード“ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ”」で、
ミッキーマウスやミニーマウスほか、
ディズニーの仲間たちが参加します。

400年余りの歴史ある祭りと、スペシャルゲストの
華やかなパレードを是非この機会にお楽しみ下さい!

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大正時代の神宿(とや)

 5月5日は「端午の節句」。子供の健やかな成長を祈り、江戸時代より大切にされてきた品々を身近に感じて頂けたら嬉しいです。昔物語になりつつある行事や品々、少しでも多くのものを未来に伝えていけますよう努めます。
 皆様お誘いの上ご来邸下さいますよう、お待ち致しております。





四季折々の山海の幸が豊富で「食の都 庄内」と言われるほどです。
「ゆったりのんびり」心と体をリフレッシュさせ、おいしい食をお食事処やレストランでご満喫下さい!



「ふるさとの味覚」


:桜マス 鯛 孟宗汁 月山竹 山菜の天ぷら(山の恵み) イチゴ  etc...


:天然岩ガキ 鮑のステーキ 口細ガレイ のどぐろ 鮎 だだちゃ豆 メロン etc...



素敵なお土産をお持ち帰りください。





<次回展覧会のご案内>

「漆の世界〜その巧み〜」
   6月4日(土)〜7月中旬

        
 江戸時代、本間家旧本邸は幕府巡見使の宿舎として、本間美術館「清遠閣」と庭園「鶴舞園」は庄内藩主酒井侯のお休み処、明治・大正・昭和と各界の名士をお迎えする「酒田の迎賓館」として利用されました。

黒塗宇治図蒔絵硯箱

 客人をもてなすため用意された食籠・料紙箱・香盆などの漆器を展示します。日常とは異なる特別な趣向がこらされ、「おもてなしの心」が美しい形となって現れています。螺鈿と蒔絵が織りなす雅びな世界へお誘いします。本間家の志と歴史物語、職人の巧みな技も併せてお楽しみ下さい。

梨子地松蒔絵八角食籠