―母なる最上川が日本海に出会う町「酒田」―|
酒田は、最上川の舟運と北前船の海運で栄えた湊町です。酒田湊は、北前船の帆柱が林のように見える位賑わったそうです。
山形県の特産物の紅花や青苧（あおそ）が内陸から最上川を下り、酒田湊で北前船に積み換え米などと共にたくさんの物が大阪方面に運ばれました。その帰り船で運ばれた様々な物資の中に、丹精込めて育てられた紅花が製品となり、反物や雛人形などがあります。商人達はそれらを求め、今日でも県内のいたる所でおひな様やお人形が大切にされています。
県内では4月3日の旧暦にひな祭りが行われ、市松人形、木目込人形など全てのお人形を飾る風習があります。この悠久の文化に思いを寄せ、雅びなお雛様をお楽しみ下さい。 |
| 戦前までは、高さ２ｍ、幅３間の雛壇にお雛様・お化粧道具や御膳などの雛道具、他にからくり人形や市松人形など全てのお人形を飾り、お雛菓子・ごちそう・ふきのとうなどお供えし、お祭りしました。しかし、戦争で40数年飾ることができず、雛壇は供出され半分になりました。
現在は、幅1.5間（２ｍ70ｃｍ）の雛壇にお雛様・相生様・おぜんじ様などのお人形、ケースには蒔絵が施された碁・将棋・双六、筆や墨の入った硯箱などの雛道具を飾ります。市松人形や御所人形などの他のお人形は、紅葉の美しい秋、重陽の節句「後の雛」に合わせて公開しますので、お楽しみに。
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酒田雛街道20周年の記念の年、綺麗な刺繍のお雛様の着物や帯も特別公開します。小さな櫛やかみそり、お白粉入れのお化粧道具や御香の道具など、細部まで見やすくご覧いただけます。実際の婚礼調度品などミニチュアの品々、その精密な職人の技には、目を見張るばかりです。
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3月3日は「桃の節句」。子供の健やかな成長を祈り行われる雛祭りですので、それぞれに大切な意味があります。
ひな祭りはベスト1、トップ1ではなく、オンリー1の世界です。どれも比べようがない、大切にされてきたお雛様。江戸時代200年以上も前のものをそのままの姿で楽しむことができる喜びを感じて頂けたら嬉しいです。
最も大切にしなければならないこと、忘れてはならないことを、お雛様を通し次の世代に伝えていきたいものです。
何もおしゃべりにならないけれど、私たちに何かを伝え、心を和ませてくれる静かなやさしい微笑のお雛様に会いにいらして下さい。 |
| 「昔あったけど…」と昔物語になりつつあるものを復活させてきました |
お雛菓子 |
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牡丹の飾り菓子 |
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庄内押絵雛菓子 |
お雛様膳 |
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酒田の老舗のお菓子屋「小松屋」さんにお願いし復活させて頂いたかたくり細工のお雛菓子。戦前ははかり売りで売られ、町中の人々が楽しんだそうです。鯛やひらめ、稲穂、鵜渡川原きゅうり、など庄内の山海の幸が盛り沢山。まるで今にも動きそうな、そんな愛でるお菓子です。
牡丹のお菓子は、鶴岡の「住吉屋」さんで作られる飾り菓子。昔はおひな祭りや端午の節句、酒田祭などいろいろなお祭に飾られていました。
その他の各お店のお菓子をパネルでご案内しています。「百聞は一見にしかず」見事な菓子職人の技もお楽しみ下さい。
庄内押し絵のお雛菓子も復活しました。これも江戸時代からある押し絵の文化です。山海の幸を盛り込み、五穀豊穣を願い、山形ならではのサクランボもあります。お土産、初節句のお祝いにご利用下さい。
昔おひな様にお供えしていたお膳をアレンジし｢お雛様膳｣をお食事処の伊豆菊さんに作って頂いています。酒田名物のむきそばや、山菜の天プラ、桜マスの焼き魚など、この季節ならではの山海の幸をご堪能頂けます。
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本間家ならではの雛物語はもちろんのこと、邸内もご案内致します。ゆっくりお時間をご準備頂き、ゆったりのんびり雅な世界をお楽しみ下さい。
皆様と素敵なひいなの縁（えにし）となりますよう・・・ |
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酒田雛街道 20周年記念
酒田雛街道実行委員会では、お雛様の御本『受け継がれる心、広がりゆく雛の世界』を発行しました。
酒田ならではのお雛様、雛道具の由来やそれぞれの大切な意味、飾り方や仕舞い方、美味しいごちそうまで、オールカラーで分かりやすく、お雛見の楽しみ方を紹介しております。本間家旧本邸でも取り扱っておりますので、お雛様めぐりのお供に是非ご活用ください。
≪お問い合わせ 事務局 0234（23）5422 ≫
2月20日（土）〜4月3日（日） 酒田雛街道、開催！！
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